こんにちは、いぬにしです。
2025年12月、35歳で右眼だけICL手術を受けました。
費用は約43万円。 決して安い買い物ではありませんが、約9ヶ月が経った現在、日常生活の大部分を裸眼で過ごせるようになり、やって良かったと感じています。
今回は、片眼だけの手術を選んだ理由や費用、実際に生活して感じた良かった点・気になった点をまとめてみようと思います。
※アイキャッチはAI生成イメージです。筆者本人や実際の術後の生活を撮影した写真ではありません。
良かった点・気になった点:眼鏡は必要な場面で使う生活になった
今は日常生活の大部分を裸眼で過ごし、PC作業や料理では必要に応じて眼鏡を使っています。「必要な作業のときだけ眼鏡をかける」という暮らしになったことが、一番大きな変化でした。

| 生活場面 | 術後の使い分け・見え方 |
|---|---|
| 日常生活・外出・運転 | 基本的に裸眼。運転免許の「眼鏡等」の条件も変更済み |
| PC作業 | 必要に応じて眼鏡を使用。これは手術前から想定していた |
| 料理 | 必要に応じて眼鏡を使用。眼鏡があるほうが快適なのは予想外だった |
| 爪切り | 以前のように顔を近づけて、超近距離を鮮明に見ることが難しくなった |
| Vision Pro | インサートレンズを作らず、裸眼で利用できている |
良かった点:普段の生活を裸眼で過ごせる
朝起きてから家の中で過ごすときも、外出するときも、基本的には裸眼です。しかも筆者の感覚では、手術前に眼鏡やコンタクトを使っていたときよりも、はっきり見えると感じています。
運転免許の「眼鏡等」の条件も変更し、実際に裸眼で運転するようになりました。外出や運転を含めて普段どおりに過ごせるようになり、目標にしていた裸眼生活を実感できました。
ガジェット好きとしてうれしかったのは、Vision Proも裸眼で使えていること。術後もインサートレンズは作っていません。ICLを考えた理由の一つに「VRゴーグルを裸眼で使いたい」という気持ちがあったので、筆者にとってはこれも身近なメリットでした。
気になった点:PC・料理・爪切りで残った違い
一方で、眼鏡を使う場面は残っています。
PC作業で必要に応じて眼鏡を使うことは、手術前から想定していました。リモートワークが中心の筆者にとって、PCは日常的に使うもの。ここは眼鏡も使いながら過ごしています。
予想外だったのは料理です。手元やまな板、コンロや鍋などを見るときに、ときどき眼鏡が欲しくなります。大きな不満というほどではありませんが、「料理も眼鏡があるほうが快適なんだな」というのは、実際に生活して初めて分かったことでした。
もう一つ変わったのが、爪切りなどでの超近距離の見え方。手術前は顔をぐっと近づけると細かいところまで見えていたのですが、今は以前のようにはいきません。
「近視には近視なりの特殊能力があったのだな」と感じた場面ですw
普段の生活で困ることはほぼないものの、遠くが見えるようになった喜びと、近くを見る場面での変化は、両方ありました。
右眼だけを選んだ理由は、元々の左右差と片眼コンタクトの経験
右眼だけの手術を考えたのは、元々左右の視力差が大きく、過去に右眼だけコンタクトで生活した経験があったからです。その経験を踏まえ、最終的には検査を受けて医師と相談して決めました。
右眼だけコンタクトで暮らした経験があった
クリニックで測った術前の裸眼視力は、右眼が0.04、左眼が0.9でした。右眼の近視がかなり強く、左眼には軽い近視があるという状態です。
手術を検討する頃は両眼とも眼鏡で矯正していましたが、10年以上前には、右眼だけコンタクトを入れ、左眼は裸眼で1年以上暮らしていました。
そのため、「右眼だけICLを入れて、左眼はそのままでも生活できるのでは?」と考えたわけです。筆者の目標は、日常生活の大部分を眼鏡なしで過ごすことでした。
医師と相談して決めた片眼ICLとモノビジョン
ICLは、自分の水晶体を残したまま眼内にレンズを入れ、近視などを矯正する方法です。手術を受けられるかは、目の状態を検査したうえで眼科専門医が判断します。日本白内障屈折矯正手術学会の説明も参照してください。
ICL手術には、感染症や水晶体の損傷、光のまぶしさなどのリスクがあります。アイクリニック東京のICL手術のリスクに関する解説でも、起こりうる合併症や術後の症状がまとめられています。
筆者は検査と医師への相談を経て、利き目である右眼を遠方に合わせ、左眼の近視を残す方針になりました。
このように片眼を遠方、もう片眼を近方に合わせる矯正の考え方を、モノビジョンといいます。左右で見え方が異なるため、疲れやすくなったり、その見え方に合わない人もいたりします。日本老視学会の一般向け解説では、モノビジョンの仕組みと注意点が紹介されています。
35歳で手術を受けるにあたり、左眼の近視を残すことが将来の手元の見え方にも役立つのでは、という期待はありました。ただし、近視でも加齢による調節力の低下は起こるので、老眼を防ぐものでも、将来の見え方を保証するものでもありません。老眼についての学会の説明も踏まえ、ここは今後への期待として考えています。
術後すぐの違和感から、手術を忘れる日が増えるまで
術後早期には見え方に違和感があったものの、徐々に気にならなくなり、3ヶ月頃からは手術したことを忘れる日が増えました。
術後の測定では、右眼の視力は1.5との記録があります。これは当時の測定値で、2026年9月現在の視力を測り直した数値ではありません。

右眼だけではよく見えると感じる一方、両眼で見ると中間距離がぼやけることがありました。感覚としては、およそ50cm〜3mくらいの範囲で、左眼を優先して使っているような感じです。
「このまま左眼ばかり使ってしまうのだろうか」と心配もしていました。ただ、これはあくまで筆者の体感で、左右の眼がどう働いていたのかを検査で確かめたわけではありません。
その違和感は次第に気にならなくなり、今では「どちらの眼で見ているんだろう」と考えることもほとんどなくなっています。手術直後には見え方の変化をかなり意識していたので、普通に生活しているうちに忘れてしまうようになったのは、うれしい変化でした。
検討開始からの経過を並べると、次のようになります。

| 時期 | 通院 | 筆者の経過・体感 |
|---|---|---|
| 2025年10月末 | — | ICLを本格的に検討し、検査を予約 |
| 2025年11月中旬 | 1・2回目 | 2日連続で術前検査。医師と相談して右眼のみの手術を決定 |
| 2025年12月中旬 | 3回目 | 右眼のICL手術 |
| 手術翌日 | 4回目 | 術後検診 |
| 手術1週間後 | 5回目 | 術後検診 |
| 術後早期 | —(体感の記録) | およそ50cm〜3mでぼやけ、左眼を優先しているように感じることがあった |
| 2026年1月中旬(術後1ヶ月) | 6回目 | 術後検診。筆者は医師から定期検診は不要と言われた |
| 術後約2ヶ月 | —(点眼の経過) | 点眼を終了 |
| 術後約3ヶ月頃から | —(体感の記録) | 手術したことを忘れる日が増えた |
| 2026年9月(術後約9ヶ月) | —(振り返り) | 満足感は変わらず、その後の追加通院はしていない |
この検診・点眼の終了時期は筆者個人の経過です。アイクリニック東京の術後検診に関する説明では、術後3ヶ月までの検診と、その後も継続的に検診を受けることが案内されています。筆者の通院回数を終了の目安にせず、受診の間隔は担当医と相談してください。
筆者の場合、通院は術前検査2回、手術1回、術後検診3回の計6回。検討から手術までは約2ヶ月でした。フリーランスで在宅勤務ということもあり、複数回の通院予定を比較的組みやすかったのは助かりました。
費用は約43万円。執刀医プランと保証延長も選んだ
筆者が支払った総額は約43万円です。術前検査・手術・術後検診に加え、執刀医のプランと保証延長の追加料金も、この総額に含まれています。

| 項目 | 筆者の支払額 | 総額との関係・含まれる内容 |
|---|---|---|
| 支払総額 | 約43万円 | 術前検査・手術・術後検診と、下記2つの追加料金を含む |
| Expert Instructorプランの追加料金 | 75,000円 | 約43万円の総額に含まれる |
| 保証延長の追加料金 | 25,000円 | 約43万円の総額に含まれる。保証期間を1年から3年へ延長 |
※アイクリニック東京で右眼のみ手術を受けた際の筆者の支払実績です。総額は概算で、現在の料金ではありません。
当時、執刀医のプランには選択肢があり、筆者は75,000円を追加してExpert Instructorプランを選びました。目の中の手術ということもあり、「この金額で自分の心理的な安心感を買えるなら払っておこう」と考えたためです。
これは筆者が納得して手術に臨むための選択でした。資格や追加料金だけで手術結果の良し悪しを比較できるとは考えていません。保証期間も、25,000円を追加して1年から3年へ延長しました。
約43万円は、もちろん気軽に出せる金額ではありません。ただ、筆者が変えたかったのは毎日の暮らし。普段から裸眼で過ごせる時間が増えたことを考えると、満足度の高い支出だったと感じています。
まとめ:必要なときだけ眼鏡を使う暮らしに満足している
35歳で右眼だけICL手術を受け、約9ヶ月が経ちました。2026年9月時点では、必要なときに眼鏡を使いながら、日常の大部分を裸眼で過ごせる今の暮らしに満足しています。
最初は左右の見え方をあれこれ気にしていたのに、今は手術したことを忘れて普通に生活している。その変化が、筆者にとって約43万円をかけて良かったと感じる一番の理由です。
必要な場面で眼鏡を使うことは受け入れつつ、普段の眼鏡への依存を減らしたい。そんな希望を持つ人には、今回の体験が一つの参考になるかと思います。
ただ、筆者にも近くを見る場面での不便は残りました。あらゆる距離で眼鏡が不要になることや、ご自身に片眼ICLが合うか、長期的に安全かまでは、この体験記だけでは判断できません。
検討する際は、「どんな場面を裸眼で過ごしたいか」「どんな場面なら眼鏡を使ってもよいか」を整理して、診察で相談してみてはいかがでしょうか。筆者の選択や暮らしの変化が、その参考になれば幸いです。

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